2017年の春、中村 葵市の旧農地の一角を借りて始めました。もともとは造園会社に10年勤めていて、現場では庭を作ることより、お客さんに「どんな庭にしたいか」を聞く時間が一番好きだったと言います。独立するなら、植物を売るだけでなく、その会話ができる場所にしたかった。最初の夏は苗が30種類しかなく、売上より水道代のほうが高かった月もありました。
転機は2019年の秋です。川越市内の小学校から「ビオトープ作りを手伝ってほしい」という依頼が来て、子どもたちと一緒に水辺の植物を選んで植えました。その様子をSNSに投稿したところ、「うちの庭でもやってほしい」という問い合わせが増え、個人宅への植栽作業が本格的に始まりました。今では年間を通じて30件前後の出張作業を受けています。
中村 葵県川越市出身。大学卒業後、都内の造園会社に入社し、住宅庭園の設計・施工を10年担当した。現場での経験より、施主との打ち合わせで「どんな庭にしたいか」を聞く時間に最もやりがいを感じていたと語る。2017年に独立し、川越市内の旧農地を借りてPrism Crest Zoneを開業。週末は自宅の小さな畑でトマトとバジルを育てており、「失敗した年のほうが翌年うまくいく」が口癖。